こんにちは。丸橋全人歯科の海老澤です。
今年も、あと10日ほどとなり、寒さも一段と厳しくなって参りました。
風邪やインフルエンザなどに罹らないように体調管理に気をつけましょう。
さて、今日は根管治療について書きます。
根管治療は、歯の中にある神経の治療です。
虫歯治療の延長で行われることが多い治療ですが、この根管治療は非常に難しい治療です。
歯根の中には、根管と呼ばれる細い管があり、ここに歯の神経が入っています。
根管の中にある細菌感染した神経や腐敗物質を完全にきれいに取り除き、空洞となった管の中にガッタパーチャと呼ばれる樹脂のような薬を隙間なく詰めていきます。
歯髄炎による歯の痛みを訴えている
ファイルによる歯根の長さや湾曲の確認。複数の根管が湾曲しており、治療は非常に難しい
根管充填後。根尖まで隙間なくきれいにガッタパーチャが詰められているのがわかる
もし、根管の中に細菌や腐敗を取り残したり、薬が足りずに空洞が残ると、歯根の先端に膿を持って歯がダメになるだけでなく、そこを原病巣として遠隔組織に病気を引き起こします。
これを、病巣感染と呼んでいます。
病巣感染は、病気が身体の遠隔した組織や臓器に発症するために、病気の原因の特定が極めて困難です。
歯性病巣感染症として、アレルギー性皮膚炎、慢性関節リウマチ、リウマチ性心内膜炎、IgA腎症、神経炎などの慢性疾患との関連が指摘されています。
また、根尖病巣を原因とした菌血症により、脳や心臓、肺、肝臓、腎臓、子宮、関節などへの2次感染も問題となります。
当院では、根管治療に力を入れています。
根管治療でお悩みの方は、ぜひご相談ください。