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2014年7月13日

糖尿病型歯周病とインプラント治療

 みなさんこんにちは。 辻本です。
 相変わらず、梅雨空で、蒸し暑い天気が続いています。
冬の大雪の次は、豪雨、異常な勢力の台風と、異常気象には少しうんざりしてい
ます。しかしながら、これも我々人間が引き起こしている事象かもしれませんね。

 さて、今日は当院治療中に、糖尿病が発覚し、糖尿病の治療を行いつつ、イン
プラント治療を行ったところ、劇的に歯や咬み合わせ、体調が回復した例を見て
いただきます。
 患者さんが最初に来院された時の写真です。矢印のように、上下の歯から膿が
出ていて、歯もかなり動揺していました。これでは食べることすらままならない状
況です。
    

インプラント手術に向けて当院で血液検査をしたところ、空腹時の血糖値が
180mg/dl、HA1cが8.9%(NGSP値)で、糖尿病であることが判明しました。内科に
紹介をして2週間ほど入院、2カ月後にはHbA1cが5.8%に改善しました。
 当院で、根管治療、歯周病治療の後、造骨(骨の再生治療)、インプラント治療
を行い、歯の固定、歯周病の歯に無理のかからない咬み合わせ調整、インプラン
トで奥歯を作ることで、残る歯の負担を軽減する治療を行いました。写真は治療
中の仮歯の状況ですが、歯茎が劇的に改善し、何でも咬めるようになりました。
     

治療前と治療後のレントゲン写真です。思いのほか劇的に歯が回復したので、最
初の予定より、
インプラント植立本数が4本少なくすみました。

最終的な補綴治療が終わったところです。何の心配もなく、硬いものも食べられ
るようになりました。
     

言葉数の少ない患者さんでしたが、先日、定期健診にお越しになった際には、少
し話が弾みました。「どうですか、調子の方は?」と私が問いかけると、「もう快
適です。何の不具合もありません。」と深くうなずきながら答えてくれました。

この方の、この幸せな状況を何年も続けて行こうと、意を新たにしました。
 骨の少ない歯周病の歯を残すには、インプラントの力が必要なケースが多く
あります。もちろん、骨がこれ以上吸収してゆかないように、微妙な咬合調整も
必須です。そして、それは姿勢や体調も崩さないものでなくてはなりません。
この方は、さらに、歯ブラシ以外の細菌に対する対処も行っています。
 歯が悪くなり、食べ物も軟らかい加工食品に頼りがちになった結果、糖分を多く
含む軟らかい食事ばかりになり、糖尿病が発症していたケースと思われます。
治療と同時に、ある程度、患者さんの食への理解も、
今後の治療の安定には
要です。    咬めないことは万病のもとですね。


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丸橋全人歯科
理事長 丸橋賢

丸橋全人歯科 理事長 丸橋賢

1944年群馬県生まれ。東北大学歯学部卒業。同学部助手を経て、1974年、丸橋歯科クリニック開業。1981年、「良い歯の会」活動開始。2004年、群馬県高崎市栄町に「丸橋全人歯科」を開業。現在、丸橋全人歯科院長。日本口腔インプラント学会、日本全身咬合学会会員。日本歯内療法学会認定医。
主な著書に、『癒しの思想』 『全人的治癒への道』 『〈全人歯科〉革命』(以上、春秋社)、『新しい歯周病の治し方』 『歯 良い治療悪い治療の見分け方』 『よくわかる顎偏位症の治療と予防』 『インプラントで安心』 (以上、農文協)、『退化する若者たち』『心と体の不調は「歯」が原因だった!』(PHP新書)、『歯で守る健康家族』(現代書館)、『生きる力 〈いのちの柱〉を取り戻せ』(紀伊国屋書店)、『すいせん村のねこやしき』『エリカのお花ばたけ』(ストーク) など多数。