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2012年7月28日

歯が溶ける酸蝕症について

 

こんにちは。丸橋全人歯科の礒野です。
暑い日が続きますが皆様は、いかがお過ごしでしょうか。

 今回は、酸蝕症についてお話させていただきます。
歯は、人体の中でもっとも硬い組織なのですが
酸に弱く、触れ続けると脱灰(歯の中に含まれているミネラル成分が溶け出すこと)
をおこしその結果軟らかく脆くなり崩壊していく性質があるのです。

 酸によって歯が損傷される疾患で、一番多いのはむし歯です。
むし歯は、口の中の細菌が歯の表面に付着し食物残渣などを
栄養源にし、その結果産生された酸により歯が脱灰し
崩壊していく疾患なのですが、酸蝕症は同じ酸により歯を
崩壊させる疾患で、口の中の細菌が関与しないのが特徴的なのです。

 酸蝕症は、揮発性のある強い酸性薬品を取り扱う職場の労働者が長期間
さらされることにより生じたり、逆流性食道炎患者さんでは、強酸である胃液
の逆流により歯の脱灰が起こることが知られていますが、必ずしも特殊な疾患
では無いのです。と言いますのも果物などの酸性食品や酸性飲料の不適切な摂取習慣に
よっても生じることがあるからなのです。

 食品などに含まれる酸蝕症を引き起こす要因は、食品のPH、食品中の酸の量
中和するのに必要なアルカリの量、歯と酸の接する時間などがあげられ
健康食品で話題になっている食酢は、一般的な炭酸飲料と比較して飲用した際に
中和するのに必要なアルカリの量が多く(表1)、口の中で歯が酸にさらされる時間が
長くなるため単独で飲用した時は、飲用後水で口をゆすいだり
食酢を水で希釈して飲用することが勧められております。

また、同じ果汁であってもコップから飲む場合とストローを使用する場合では
歯と酸が接触する時間が異なり、ストローを使用するだけで歯が酸に接触
する時間が短くなると報告されております。
 
食酢や果汁など必ず毎日摂取される方で、下の写真のように歯の表面にクレーター状の
欠損が認められるようならば、一度歯科医院を受診されることをお勧めします。
 
只、口の中は常に脱灰と石灰化を繰り返し
恒常化し安定しており、酸性食品は
危険な食品では無く、健康食品とされているものが多いこともあり
あえて避ける必要は無く
人類には欠かせない食品であることを付け加えさせて
いただきます。

              ①酸蝕症の歯

 


②表1.酸性飲料のpHと中性化に必要なアルカリ量

 

H

中性にするのに必要なアルカリ量(mmol OH-/I to pH7.0

コカコーラ

2.6

34

スプライト

2.64

36.2

白ワイン

3.7

70

グレープフルーツジュース

3.2

218

オレンジジュース

3.7

109.4

ビネガー

3.2

740.8

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2012年7月19日

歯科金属③

こんにちは、全人歯科の堀口です。
毎日暑い日が、続きますが、体調はいかがですか?
普段、私は暑い日中は病院内での仕事ですので比較的快適に過ごしています。

今回のブログも私がみなさんのお口の中にいれさせて頂いている歯科金属のお話です。
前回までは主にお口を開いて見える箇所にいれることの多い白く加工された金属でしたが、
今回は奥歯にいれることの多い金属です。
 
当医院で使用されている歯科貴金属は、PG、WG(38%、22%)があります。
その組成は
PG(金55%、白金3%、銀26%、パラジウム4%、銅11%・・・)
WG38%(金38%、銀32%、パラジウム14%・・・)
WG22%(金22%、銀40%、パラジウム18%・・・)
ちなみに保険治療に用いられる金属は
パラジウム合金(金12%、銀50%、銅15%、パラジウム20%・・・)です。
比較してもわかるように
我々の用いる合金は圧倒的に貴金属の%が高いため
耐食性や耐変色性、また金属の毒性や金属アレルギーの為害性など通常の歯科合金
より優れています。
写真で見ると同じ様であっても似て非なるものといえます。
自信をもってお勧めしたいと思います。
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2012年7月10日

歯並びの形態

みなさん、こんにちは。全人歯科の海老澤です。

今日は、歯列の形態についてのお話をします。
歯並びはヒトそれぞれですが、本当に理想的な歯並びをしているヒトはごく僅かです。
多少のイレギュラーのある人がほとんどでしょう。

現代日本人は、縄文人と弥生人の形質を両方備えていますが、特に弥生人の形質的特徴を
多く引き継いでいると考えられています。
弥生人の前歯は、アジア人の中では一般的に大きく、この大きな歯に適した歯列形態はU字型です。

歯並びは、遺伝的な影響を受けますが、それ以外にも後天的(出生後)な原因によっても影響を受けます。
特に重要なのが、舌と唇や頬などの筋肉や軟組織による影響です。通常、舌はリラックスした状態では上あごの口蓋に接しています。
しかし、舌の機能異常により喉の方に下がった低位舌の状態では、歯列を内側から支える力が弱く、歯列形態がV字型やG型(ギター型)になります。
低位舌は、歯列不正の原因になるだけでなく、気道が狭くなり酸素を取り込む量が少なくなるので、頭痛・昼間の眠気や集中力や記憶力の低下など、さまざまな不調を起こしやすいと考えられます。
歯並びは、見た目以上に、さまざまな影響があるのです。


矯正治療前。V字型の歯列形態をしている 。
  
矯正治療後。U字型の歯列形態。
モンゴロイドにはこのような歯列が適している。
  
  



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丸橋全人歯科
理事長 丸橋賢

丸橋全人歯科 理事長 丸橋賢

1944年群馬県生まれ。東北大学歯学部卒業。同学部助手を経て、1974年、丸橋歯科クリニック開業。1981年、「良い歯の会」活動開始。2004年、群馬県高崎市栄町に「丸橋全人歯科」を開業。現在、丸橋全人歯科院長。日本口腔インプラント学会、日本全身咬合学会会員。日本歯内療法学会認定医。
主な著書に、『癒しの思想』 『全人的治癒への道』 『〈全人歯科〉革命』(以上、春秋社)、『新しい歯周病の治し方』 『歯 良い治療悪い治療の見分け方』 『よくわかる顎偏位症の治療と予防』 『インプラントで安心』 (以上、農文協)、『退化する若者たち』『心と体の不調は「歯」が原因だった!』(PHP新書)、『歯で守る健康家族』(現代書館)、『生きる力 〈いのちの柱〉を取り戻せ』(紀伊国屋書店)、『すいせん村のねこやしき』『エリカのお花ばたけ』(ストーク) など多数。