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2012年1月29日

親知らずの抜歯(親知らずは残すべきか?)

 こんにちは。 辻本です。
 先日ブログを更新したら、すぐにまた難しい親知らずの抜歯がありました
これには少し緊張を強いられましたが、計画通り、無難に抜歯を終えました。
後でご紹介します。


 現代人は、縄文人のように顎の大きく発達した人は少なく、親知らずが生える
スペースがありません。 ほとんどの場合、歯ぐきの下に埋まって見えない状態
の「埋伏歯」と呼ばれる状況になっています。親知らずの害はいろいろあります
が、次の3つが最も多く見られます。 

 一つは、(水平に)不完全に骨の中に埋まった親知らずとすぐ前の第二大臼歯
の間に食べものやプラーク(細菌の塊)がとどまり、大きな虫歯を作ってくること
です。
歯ブラシもそのような深い場所には毛先が届きません。場合によっては、第二大
臼歯の歯根(歯の根っこ)の深い場所に虫歯を作ってくる場合があり、歯が残せ
ない状況になっている場合もあります。
 
 二つ目は、同じような理由で第二大臼歯が歯周病になってしまうという害です。
患者さんを検診で見ていると、奥の歯ほど歯磨きができていない傾向があります。
ただでさえ難しい奥歯の歯磨きを骨や頬がますます邪魔になる親知らずの位置
まできちんと磨くのは難しく、もちろん中途半端に骨から顔を出している親知らず
の部分まではどんなに頑張っても磨けません。
歯周病が長引くと、第二大臼歯の歯根の表面(通常生きているセメント質)が変
性し、抜歯をしても骨ができてこない場合があります。ひどい時には歯根の吸収
が起こっている場合もあります。

 三つ目は、かみ合わせを狂わせるという害で、これは親知らずを支台にしたブ
リッジという治療後にも非常によく見られる害です。
最初に触れたように、現代人に親知らずがまっすぐ生えて、よく歯磨きができる
くらいスペースが余っているような方は稀です。
スペースがないため、下顎の親知らずが咬む面(咬合平面)から飛び出して、斜
め方向に生えることで、上顎の第二大臼歯にぶつかり、歯に有害な斜め方向の
力がかかり、骨が壊され、歯周病により歯を失うことになります。同時に、歯を壊
すこの強力な力は、体の健康にとって大切なかみ合わせを狂わせ、肩こりや腰
痛などを引き起こすのです。また、骨に埋まっている親知らずにも、萌出力によ
り第二大臼歯を押すことで歯並びを変え、咬み合わせを狂わせる害が見られる
ことがあります。

 以上のような理由で、もちろん患者さんの希望が一番ですが、よほどのことが
ない限り、親知らずは抜歯する事が望ましいと言えます。


 さて、今回親知らずの抜歯を行った方は、以前に当院で治療を行った方にご紹
介いただき、来院されました。60歳の女性の方です。
当院を受診する前に、親知らずの抜歯を希望して、大学病院を受診したそうです
が、CT撮影等の検査から、そこでの判断は「抜歯不可能」というものでした。
確かにその診断もうなずけます。



これが、その方のレントゲンです。


 
 
破線のように神経が存在し、歯根(赤線)が前回ご紹介した方より深く神経と
交差しています。CTを見ると、

 
 

赤く示した破線の神経を歯根(黄色実線)が完全に取り囲んでいます。
何も症状がないなら、大学病院での診断通り、このまま放置するのも一つの
方法かも知れません。
しかし、患者さんは「痛い」と訴えており、周りの歯茎も軽度ですが赤く腫れて
います。 全く方法がないのなら別ですが、CTから処置は比較的安全にでき
そうです。
 処置は、3倍の拡大鏡を用いて、歯を削るタービンをミクロン単位で動かすと
いう方法で、神経にほとんど力がかからないように行いました。CTのおかげで
"敵"(神経)がどこにいるかはっきり把握しながら処置ができます。
さすがに40分近く時間がかかりましたが、処置を終えてみると患者さんは意
外にストレスがなかったと言います。おそらく、ほとんど力をかけずに抜歯を行
ったからでしょう。事前にシュミレーションした通り、無難に処置を終えました。
抜歯後、直径3~4ミリ程度の神経の束が見えましたが、もちろん神経の麻痺
など起こっていません。細かな作業なので神経が張り詰めていた分私は疲れ
ましたが。
 今回のようなケースも決して冒険ではありません。今までの経験から、少しず
つ難しいケースを抜歯するうちに、このようなケースでの、リスクのない勘所を
知っているから処置が行えるのです。 
 痛いのを我慢して日々過ごす事を覚悟していた患者さんは大変喜ばれました。

 技術を駆使して、患者さんの悩みを解決してあげられるのは歯科医としても
充実感があり、うれしいものです。お悩みのある方は、3月の当院相談会等を
ぜひ利用していただきたいと思います。



 

 



 

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2012年1月25日

相談会へ来場された方の悩みを解決して(親知らずの悩み)-その1-


 こんにちは。 辻本です。
本格的な寒さが到来し、冬らしくなってきました。 
寒いですが、朝一番の新鮮な空気を思い切り吸って深呼吸すると、すがすが
しい気分になります。 空気に冬のにおいを感じ、幼少の頃の記憶が頭をよぎ
るのは私だけでしょうか?
 患者さんの治療には体力、気力 (もちろん知力も) が必要です。
私は、寒さに負けず片道7キロを自転車で通勤しています。 通勤しながら、
自分の体を観察し、血流が健康にとってどれだけ大切か、改めて再認識して
います。

 

 さて、昨年も9月に東京学士会館で歯科相談会を実施しました。
多くの方に御来場いただきましたが、その中でも私のなかで特に記憶に残っ
ている方が2名いらっしゃいます。
相談の後、遠くまで来院していただき、無事お悩みであった問題を解決し、
責任を果たすことができたからです。
歯を失って、歯を支える骨も溶け、何も咬めない状況で現在治療中の方は
技術的にもっと難しいですが。。。
私にとって、治療としては比較的簡単なその2名の方の出来事が、相談会
を開催して良かったと、私に満足感を与えています。


 一人目の方です。
都内の歯科医院で親知らずの抜歯を始めたところ、歯の頭(歯冠)だけが

折れてしまったそうです(レントゲン写真1:矢印)。歯の根っこ(歯根)が分
岐してちょうど股をはったような状況となっているため、硬い骨に阻まれて全


 
 

      (レントゲン写真1)


く動かなかったのでしょう。歯冠が折れるくらいですから相当な力がかかった
と思います。それでもびくともしなかったために折れたのでしょう。
写真のように、歯はまだ4分の3以上の大部分が残っておりこのまま放置して
も歯の上に歯肉が再生して、骨ができてくることはありません。
食事をするたびに食べ物がつまり、歯ブラシが届かないため細菌が繁殖
し、痛みがありました。 
さらに問題は、レントゲン写真2のように、下顎の骨
の中を走る神経
(破線)が歯根(赤線で囲った部分)と重なっている点です。

 

       (レントゲン写真2)


 この方は、問題を解決するため、都内の歯医者さん、大学病院を手当たり
次第に
受診しました。 多くの歯医者さんが処置を拒否する中で、大学病院
で得られた結論は、「20パーセント神経の麻痺が残る可能性があります
が、それでも良ければ抜歯します。」
というものでした。 20パーセントと
はかなりの確率です。 私でもどうしようか
迷うでしょう。 今まで5人に行って
1人麻痺が出たということでしょうか。

 悩みを抱えていた頃、ちょうど昨年当院が開催した学士会館での相談会が
あり、相談にお見えになりました。
 当院に来院していただいた後、
CTを撮影したところ、歯の根っこ(歯根)
二つに分かれており、ちょうど破線の神経を根っこが内側と外側から
はさむような状況
になっていました。 親知らずの抜歯はどういう手順で、
こにどういう方向に力
をかけるか、事前に考えることが大切です。 
いかに力をかけずに抜歯ができるか、作戦を立てることですべてが決まる
のです。 このようなケースの場合、
CTを撮影し、体的に作戦をシュミレー
ションすることで安全に、短時間で処置ができるようになります。 

 患者さんへは事前に、0.1パーセントくらいの確率で麻痺がおこるかも知れ
ないと説明しました。 大学勤務時代からだと何千本と親知らずを抜歯し、こ
のように神経にかかる
ようなケースも何百と経験があります。 抜歯による麻
痺は軽度なものも含め、一例も経験がありません。 しかしながら、一万本大
丈夫でも、次は何が起こるかわからない
のが医療です。 あくまで慎重に、
謙虚に作戦をたてて
行う必要があります。 
そういう意味で今までの経験本数も含め、0.1パーセントくらいの確率と事前
に説明したのです。 
 

 処置は15分前後で終わりました。 CT画像がなければ非常に危険な処
になっていたと思います。 神経の麻痺など起こることなく、処置後の経
過はよく、2~3回の通院で終了しました。
 最初に他院で受けた抜歯処置の後、何日も歯のことで悩んでいたこの方は、
笑顔で治療を終えました。 本当に良かったと思います。


 もう一人の方のお話は、また次の機会にさせていただきます。
歯科医師同士のつながりから、紹介を受けた大学病院で、他の歯科医師の
治療を的確
に判断、診断してもらえず、根本的な対処を受けられなかったた
めに、インプラント治療後、何カ月も苦しんでいた方の治療例です。
 ではまたお会いしましょう。




 

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速報 3月25日 歯科治療相談会 開催(参加無料)

3月25日、「良い歯の会」歯科治療相談会を開催します。

 丸橋全人歯科・丸橋ファミリー歯科・丸橋連雀町歯科の経験豊富な歯科医師があなたの歯の悩みにおこたえします。

 虫歯・歯周病・咬み合わせ・入れ歯・歯並び・顎の痛みなど、歯に関するお悩みなら何でもお気軽にお尋ね下さい。歯に関しての不安、治療法に関する疑問、誰に聞けばいいのかわからなかったこと、などなど。参加無料でどなたでも参加することができます。

 また、相談会と合わせて下記のような健康測定、インプラントや歯列矯正などの治療説明、咬み合わせ治療体験など企画しています。

 この機会をお見逃しのないよう、ご家族、お友達、お誘い合わせの上是非ご参加下さい。


「良い歯の会」歯科治療相談会


日時:平成24年3月25日(日)9:30~16:30

会場:丸橋全人歯科

参加無料、どなたでも参加できます。

■歯科医師による 歯の悩み相談

虫歯・歯周病・咬む合わせ・入れ歯・歯並び・顎の痛み など


■無料測定コーナー
虫歯菌観察・口臭測定・咬合力測定・骨密度測定


■治療説明

○11:00~  歯の疑問が解ける
          丸橋賢の歯の特別治療快説

                                        丸橋全人歯科院長 丸橋賢
   ○13:00~ ―あなたの悩みに答えます―
            よくわかるインプラント治療の実際

                                        口腔外科部長 辻本仁志
   ○14:00~ ―体調が変わる!!―
            咬合治療と歯列矯正で治す歯の咬み合わせ

                                        矯正治療担当 海老澤博

■咬み合わせ治療体験


(内容が一部変更になる場合がありますのであらかじめご了承ください。)

【お問い合わせ】丸橋歯科「良い歯の会」Tel 027-323-9524


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2012年1月18日

高崎って遠いですか?

こんにちは~。
まだまだ寒い日が続きそうですね~。

さて、当院には多くの患者さんが来院されますが、実は半数以上の方が群馬県以外から
わざわざ来院されています。
「高崎ってどう行けばいいの?遠くないの?」という声も耳にしますが、東京駅から新幹線で1時間かからずに着いてしまいます。

ですが、お勧めは上野からの高崎線(鈍行またはアーバン号)の旅です。 
 


高崎まで2時間弱かかりますが、グリーン車に乗ればゆったりと座れ、混んでいないので静かで快適で、
料金的にも   
 新幹線 指定席  東京  高崎  4600
 高崎線        上野  高崎  ¥1890+¥950(グリーン券)=2840
とお得ですよ。

特にこの時期は、車窓から群馬の山々(赤城山、榛名山など)がきれいに見えますので、お時間に余裕のある方はぜひ試してみて下さい。

 


道中、お気をつけてご来院ください ^^ ノシ。
                                    裏方より

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2012年1月14日

初めまして。

 初めまして。今回担当いたします礒野と申します。

主にかみ合わせ治療を担当しております。
歯科の主な病気は、う蝕(虫歯)と歯周病ですが、現在ではかみ合わせの異常が
注目を集めてきております。
かみ合わせの異常により、口が開かない、口の開閉時に痛み等の症状が生じる
顎関節症や腰痛、肩こり等の全身症状との関連が指摘されるようになってきております。

う蝕(虫歯)や歯周病は、甘いものをよく食べるとか歯磨きをしないなどの
生活習慣に大きく影響をうけることはわかっていたことですが
今では、かみ合わせが原因で起こっているのではと報告されるように
なってきております。
というのも、下の顎は前後左右に動くものですから、動かした時に
一ヶ所だけ強く当たる部位があると、その部位の歯が強く揺すられるようになり
だんだん動揺してきて最後は柔らかい物を噛んでも
痛みが生じてしまうといった重度の歯周病になったり
歯は、人体でもっとも硬い組織ですが脆いという特徴があり
例えばお茶碗等の瀬戸物をお互いゴツゴツぶつけ続けると亀裂が入るように
歯もカチカチかみ合わせた時、均等にあたらず一ヶ所だけ強く当たる歯があると
そこに亀裂が入り口の中の細菌が入り込み中で虫歯が生じてしまうということが
わかってきています。
ですから、歯磨きをしっかりしているからと安心せず
歯科医院を定期的に受診し、歯の磨き方の確認のみならず
かみ合わせも診てもらうことをお勧めします。

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2012年1月 4日

「良い歯の会」 特別企画 体験談発表

 「良い歯の会」からのお知らせです
毎月第二土曜に行っています健康教室「良い歯の会」。
2012年の第一回は 1月14日(土)です。

今回は、丸橋院長のお話のほかに、患者さんの体験談を企画しています。

インプラント治療や咬み合わせ治療など、患者さん自らの治療体験談

が聞けるので、大変貴重で、好評な企画です。

そのほかにも、「良い歯の会」ならではの試食も用意しての開催です。

ぜひ、このブログをご覧なった方は、御参加ください。

誰でも参加できますので、患者さんでない方も、もちろんOKです!!。
もちろん参加無料です。
お誘い合わせの上どうぞ。

「良い歯の会」は1月14日午後1:30から丸橋全人歯科内研修室で行います

参加申し込みは027-323-9524までご連絡お願いします。

良い歯の会HP http://yoihanokai.jp/
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2012年1月 2日

2012新年のブログ

 

   新年あけましておめでとうございます。
   今年もよろしくお願いします。
  
   申し遅れましたが、私丸橋歯科で主に咬合治療を担当している堀口と申します。
   これから度々ブログを書かせていただきますのでよろしくお願いします。

   今年も咬合治療を通じ、担当した患者様方全員の笑顔に触れられるよう診療に
   勤めて参りたいと思います。

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丸橋全人歯科
理事長 丸橋賢

丸橋全人歯科 理事長 丸橋賢

1944年群馬県生まれ。東北大学歯学部卒業。同学部助手を経て、1974年、丸橋歯科クリニック開業。1981年、「良い歯の会」活動開始。2004年、群馬県高崎市栄町に「丸橋全人歯科」を開業。現在、丸橋全人歯科院長。日本口腔インプラント学会、日本全身咬合学会会員。日本歯内療法学会認定医。
主な著書に、『癒しの思想』 『全人的治癒への道』 『〈全人歯科〉革命』(以上、春秋社)、『新しい歯周病の治し方』 『歯 良い治療悪い治療の見分け方』 『よくわかる顎偏位症の治療と予防』 『インプラントで安心』 (以上、農文協)、『退化する若者たち』『心と体の不調は「歯」が原因だった!』(PHP新書)、『歯で守る健康家族』(現代書館)、『生きる力 〈いのちの柱〉を取り戻せ』(紀伊国屋書店)、『すいせん村のねこやしき』『エリカのお花ばたけ』(ストーク) など多数。