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2012年12月27日

歯肉増殖症の治療から学んだこと

こんにちは。 辻本です。
 ずいぶん寒くなってまいりました。 先日、朝の通勤時に歩道上の気温計を見
ると-3℃でした。 自転車通勤していると、寒くはないのですが、呼吸時に鼻
が痛くなる気温です。 
昔、シカゴに留学していた先輩が、冬は呼吸をすると肺凍る感じがするという話
をしていたのを思い出しますが、その日、旭川市は-24℃という二ユースが流
れていました。 まさに歩いていても肺が凍る温度でしょう。 自転車で走ったら
そのまま凍ってしまいそうですね。

 さて、先日長年お付き合いしてきた患者さんの治療を、やっと終えることができ
ました。 
病名は歯肉増殖症です。歯肉増殖症は①炎症性歯肉増殖症(歯肉炎や歯周
円による歯肉の増殖) ②薬物性歯肉増殖症(抗てんかん薬、高血圧の薬、免疫
抑制剤等に引き起こされる歯肉増殖) ③特発性歯肉増殖症(原因不明の歯肉
増殖) に分類されますが、この方は③に分類される方でした。
つまり、原因が分からないので、治す方法がなく、難病と言ってよいと思います。

あちこちの歯科医院をめぐり、当院を頼ってこられたのでした。
これが、初めて来院された時の写真です。

 文献を探し、歯を残そうと、歯肉の切除、徹底的なプラークコントロールを行い、
必死で治療しましたが、結局歯は全滅しました。
インプラント治療を試みましたが、やはり一度全滅しました。 
この病気は、普通の方の10倍以上歯周病が悪化しやすく、そうすると歯肉の
増殖が加速してくるのです。
 私も一度は治療をあきらめようかという迷いが頭をよぎりました。
その時患者さんから、「先生だけは私の事を見捨てずに対応してくれています。
今までこんなにみてくれたことがありません。」と声をかけられました。
治療の結果が出ていないのに。。心の中で血の涙を流しました。
今まで治療した歯科医師が、あまりの壁の高さに目をそむけた結果、この患者
さんは置き去りにされ続けてきたのです。
 私はなんとか治療法はないものか、頭から火が出る思いで考え続けました。
今までの経過、その時の歯肉の反応、他の患者さんの治療経験等。 そしてつ
いに増殖をコントロールできたのです。 写真は2年近く経過した下顎のインプラ
ント治療後の写真です。
 

今まで2年近くもの間、このように歯肉の腫れが生じなかったことはありません。
先日上顎の治療を終え、やっと治療が終了したのです。
 この例から学んだことは多くありました。 歯とインプラントでは断然有機物の
歯のほうが歯周病が進みやすいこと、インプラントのアバットメントの材質は何
が良いか、歯肉の炎症はプラークと力(咬合力)で生じること、咬合力のベクトル
はどうすべきか、プラークのコントロールのために機械的なブラッシングに加えて
行えば非常に効果が上がる方法等、すべてのノウハウ、経験を駆使して、通常
の10倍以上歯周病が生じやすい状況、歯肉の増殖を制御しました。
今後この状況が続くための方法も最近発見し、手を打ってあります。
実際、よく効いています。
 先日、患者さんから「あきらめずに治療をしてくださり、ありがとうございました」
と言っていただいた時には、万感胸にせまり、治療をやり遂げて本当に良かった
と感じました。
 今後は同じ病気の患者さんが来院されても、最短距離で治療を終えることがで
きると思います。

 一部の報道で、また、心ない歯科医師の治療によってインプラント治療が必要
のない治療とみなされつつあることは残念です。歯のそろっている人には歯のな
い人や歯がなくなってゆく人の苦しみはわからないのだと思います。
この方は、インプラントで普通の生活が取り戻せたのですから。
治療は、患者さんと医師の協力と信頼の上に成り立つものです。今回はあきらめ
ずに来院された患者さんの勝利で、患者さんには感謝しています。
 私の役目はチーム医療のなかで歯を守るインプラント、咀嚼機能を回復するイ
ンプラント治療を行うことです。 今後も今回のような方のために役立つことがで
きる力をさらに高めてゆこうと意を新たにしました。 「医の道は遠し」です。

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2012年12月20日

「親知らず検診」を受けましょう!

 丸橋連雀町歯科の青木です。

 親知らずの害は「良い歯の会」でも30年以上前から声高に繰り返し繰り返しお話されているテーマですが、いまだ大勢の患者さんが「親知らずの害」によって大切な歯を失っています。

 一般的に上顎の親知らずは下顎に比べて重大な問題を引き起こすことは少ないのですが、
顎の退化傾向のためか、上顎でも親知らずの害によって親知らずの隣にある第2大臼歯が抜歯の危機に追い込まれるケースが増えているように思います。

 下の写真は40代の方のレントゲン写真ですが、白枠のところを見ると、
左上から親知らずが生えてきて、手前の第2大臼歯の首元に突き刺さっているのが見て取れます。


親知らずの害1


 次の拡大写真を見ると、突き刺さったところから虫歯が広がり、神経まで黒い部分が広がっています。
そこは歯茎ギリギリの深いとこで、虫歯による破壊のダメージも大きく、同時に歯槽骨吸収も起きていますから、第2大臼歯は抜歯の危機に瀕しています。

親知らずの害2


 親知らずを抜歯して、第2大臼歯は根管治療を行いなんとか助けることはできました。
しかし、失われた歯や歯槽骨は二度と戻ることはないですから、他の健康な歯と比べればとてもとても弱い歯になってしまったわけです。

  ほとんどのケースで、上顎の親知らずの抜歯は患者さんも驚くほど簡単に終了してしまいます。
傷の治りも順調で、鎮痛剤を必要としない患者さんも多々いらっしゃいます。
この方は40代ですが、20代にでも抜歯をしていればこのような問題を引き起こすことはありませんでした。

 次の例は説明した方と1ヶ月も違わず来院されたものです。
問題点はほぼ同じなので説明は省略しますが、このような方が増えているという実感をお伝えしたいので、掲載しておきます。
 この方も第2大臼歯が半分くらいなくなってしまいましたが、なんとか残すことができました。でも他の歯が自慢できるほど素晴らしく丈夫なので、このようなトラブルは非常に残念です。


親知らずの害3



親知らずの害4


 歯医者に行こうと思っても、 親知らずを抜くと思うと心配で、尻込みしてしまうかもしれません。
でも、まずは抜く抜かないは別にして、自分の親知らずは問題がないかどうか是非調べて欲しいと思います。
調べるだけであれば、“ちっとも”痛くありませんし、問題点が分かっただけで、1歩前進できます。
そして、多くのケースで親知らずが簡単に抜歯できることを覚えておいて下さい。

 親知らずに関するご相談は、丸橋全人歯科、丸橋ファミリー歯科、丸橋連雀町歯科、3医院全てでお受けしております。どうぞお気軽にご相談下さい。

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2012年12月14日

インプラントには歯磨き粉は要注意

こんにちは。丸橋全人歯科の礒野です。
寒さが日ごとに厳しくなりますが皆様は
いかがお過ごしでしょうか?

今回は、インプラントと歯磨き粉の関係について
お話させていただきます。

インプラントの大半は優れた生態適合性、耐腐食性
および機械的強度を有しているチタンが使用されており
インプラントの歯肉貫通部(歯肉に接している部位)は
プラーク、食物残渣、細菌の付着を予防するため
機械加工により鏡面に仕上げられております。

ブラッシングにてインプラント周囲に付着した
汚れを綺麗に落とすことによって、インプラントを
支えている歯肉や骨が炎症を起こし吸収していくのを
予防する大きな効果が期待できます。

しかし、ブラッシング時には歯磨き粉を使用することが
多いかと思いますが、ここで注意が必要です。

と言いますのも現在市販されているほとんどの
歯磨き粉には、う蝕予防および歯質強化の作用のある
フッ素が含有されておりますが、実はこのフッ素が
チタンにとって大敵で、フッ素存在下ではチタンが
腐食することが知られております。

フッ化物添加歯磨き粉を用いて長期間ブラッシングを
行っていると、チタンに腐食が生じてインプラント表面が
粗ぞうになり、プラークや細菌が付着しやすい表面性状に
なる可能性があるのです。

よって、インプラントを長期にわたって使用するためには
細菌感染を予防するための清掃、ブラッシングが
重要ですが、そのブラッシングの仕方によっては
インプラント周囲炎を引き起こす要因を増加させかねないので
フッ素含有の歯磨き粉の使用は避けたほうがよいようです。


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2012年12月 7日

丸橋ファミリー歯科の山本です。

今回は乳酸菌のお話です。

腸の内に善玉菌である乳酸菌がたくさんいると、食中毒をはじめいろいろな病気の予防につながることはご存知と思いますが、お口の中も同じです。善玉菌と悪玉菌のバランスがとれていると、口腔内の健康が維持されるといわれています。ただし、ヨーグルトなどに入っている乳酸菌は腸内細菌ですので、口腔内に住む乳酸菌を摂取することが必要です。
興味のある方は丸橋歯科においで下さい。
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2012年12月 4日

12/8(土) 良い歯の会のお知らせ

みなさん、こんにちは
歯科助手の近藤です。

今年も残りわずかになりましたが、いかがお過ごしですか。

さて、今週末の12月8日の良い歯の会では、「良い咬合をつくるために」と題しまして、
矯正治療についてお話します。お話しします。
小児矯正だけでなく、成人の方の矯正治療についても詳しくお話ししますので、興味のある
方は、ぜひ参加してみてください
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丸橋全人歯科
理事長 丸橋賢

丸橋全人歯科 理事長 丸橋賢

1944年群馬県生まれ。東北大学歯学部卒業。同学部助手を経て、1974年、丸橋歯科クリニック開業。1981年、「良い歯の会」活動開始。2004年、群馬県高崎市栄町に「丸橋全人歯科」を開業。現在、丸橋全人歯科院長。日本口腔インプラント学会、日本全身咬合学会会員。日本歯内療法学会認定医。
主な著書に、『癒しの思想』 『全人的治癒への道』 『〈全人歯科〉革命』(以上、春秋社)、『新しい歯周病の治し方』 『歯 良い治療悪い治療の見分け方』 『よくわかる顎偏位症の治療と予防』 『インプラントで安心』 (以上、農文協)、『退化する若者たち』『心と体の不調は「歯」が原因だった!』(PHP新書)、『歯で守る健康家族』(現代書館)、『生きる力 〈いのちの柱〉を取り戻せ』(紀伊国屋書店)、『すいせん村のねこやしき』『エリカのお花ばたけ』(ストーク) など多数。