丸橋全人歯科 亀井です。
現在、治療に応用している自律神経測定装置が大変興味深い結果を残しています。
歯並びの不良や咬み合わせ不良を持つ患者さんに対して、簡単な咬み合わせの修正(顎の位置の修正)を行うと多くの方が 自律神経のバランスが改善するのです。
今回導入した装置は指先の血液循環から測定するもので、ブログでも少し前に書かせていただいたものです。
この装置は、自律神経のバランスを指先に装置をはめ、 簡単に痛みもなく5分程度で計測できるのが特徴です。
自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられます。
体の活動(交感神経)と休息(副交感神経)を調整する神経で、体調の アクセルとブレーキの役目によくたとえられます。
この自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が乱れると血液の循環が乱れ、頭痛、肩こり、手足の冷えや しびれを起こします。また自律神経の乱れは睡眠や免疫にも影響し、体の不調が 精神状態にも影響を及ぼすことは良く知られています。
咬み合わせ不良の方は、交感神経が活動しすぎて過度に緊張状態を示したり、逆に副交感神経が強くなりすぎて うつ状態になっている方が多くいます。しかし、応急的な咬み合わせの改善でも、治療進めた咬み合わせでも
これらの過度な神経の働きが緩和され、交感神経と副交感神経のちょうど良いバランスへと改善されていくことが
明らかに確認でき、咬み合わせの大切さを改めて感じています。
原因不明の不定愁訴がある場合、歯並びや咬み合わせを疑ってみる必要があると思います。
心当たりのある方は自律神経の測定は簡単なので一度検査されてみていかがでしょうか。