こんにちは。丸橋連雀町歯科の礒野です。徐々に暖かくなってまいりましたが
皆様は、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、不適合な義歯を長期間使用することにより引き起こされる
弊害について述べたいと思います。
長期間合わない義歯を使用し続けますと、上の義歯の落下もしくは
下の義歯の浮き上がりが生じやすいため、患者さんによっては
義歯の落下や浮き上がりを抑制しようとして噛みしめ動作を頻繁に
行うようになってきます。
そのため噛む筋肉である咀嚼筋は、長期間緊張状態が続き疲労が蓄積するため
筋肉痛の状態になります。その結果、口が開きにくいとか噛みしめると痛みが
生じることがあります。
また、義歯が合わない場合に市販の入れ歯安定剤を使用している方も
いらっしゃるかと思います。歯科医師の管理下で使用している場合は
問題ないのですが、ご自身の判断で使用している場合は注意が必要です。
といいますのも、入れ歯安定剤を使用しますと咬み合わせがずれる可能性が
あるからです。咬み合わせがずれたまま義歯を使用しますと
義歯が接している歯肉粘膜に、咬み合わせの力が強く当たる部位と
弱く当たる部位が生じます。
その結果、強く当たる歯肉粘膜部の骨が吸収されてしまうのです。
歯肉粘膜部が、やせてくるとさらに義歯が不安定になりますので
義歯が動きやすい等ございましたら、早めに歯科医院を受診されることを
お勧めします。