みなさんこんにちは。 辻本です。
少し暖かい日が続いていますが、あさってから少し気温が下がるようです。
「寒い」と感じたら免疫力がさがって風邪をひきやすいようです。皆さんも
経験がありますよね。
体温が1℃下がると免疫力が30パーセント下がると言われています。
「寒いな」と感じたら、放置せず、すぐに衣服を着こむなど、こまめに対処
をすることが大切ですね。寒暖の差が激しいですが、風邪などひかないよう
にしましょうね。
さて、患者さんから「インプラント治療を受けるとMRIの検査が受けられない
のですか?」とよく質問を受けます。
中には、医科の総合病院のドクターから、「検査に影響がないと一筆書いてくだ
さい。」とお願いされたり、今から検査をするが影響はないかと問い合わせの電話
を受けたりすることもあります。
私の患者さんに、大学病院のお医者さんがいて、MRIの検査についてお話したこと
があります。なんでも、検査室に消火器を置いておくと、磁力を受け、ものすごい
勢いですっ飛んでゆくそうです。
でも、安心してください、インプラントはMRI検査に影響はありません。
MRI検査で影響を考えなければならないのは三つの点です。
一つは、画像のひずみについてです。これについて研究をされてた先生がいて、
脳にもっとも近い上顎第二大臼歯部に埋入されたインプラントも画像に影響しな
いことが報告されています。
二つ目は、磁場から力を受けるかという問題ですが、インプラントの材質である
チタンは磁性金属ではなく、影響をうけません。
三つめは、金属原子の振動による発熱です。青い刺青をしている方は、MRI検査
を受けるとやけどをすることがあります。コバルトを含んでいるためです。学会
報告によるとチタンは検査に使用される程度の強力な磁場を検査に擁する以上の
長時間かけても、0.5℃前後の発熱しか認めなかったようです。
一般に、強磁性金属にはみなさんよくご存じの、鉄の他コバルト、ニッケルが
ありこれらを含む合金も磁性を持つといわれています。
MRI検査室の入口近くに、「入れ歯、矯正装置、インプラントをされている方は
お申し出ください」と記載されていることがあるようですが、昔のブレードタイプ
のインプラントに、コバルトークロム合金で製造されたものがありました。その
名残でそう書かれているものと思います。
つまり、純チタン製のインプラントを使用している限りMRI検査は心配ないと
言えます。