こんにちは。辻本です。
毎月第二土曜日に開催している良い歯の会、今回は私も講演します。
講演は丸橋先生の「環境と人間の生き方を考える」というテーマで
我々の健康に影響を与える環境や生き方について、社会を鋭く見通
す視点で哲学的なお話をされます。
私は、環境と生き方を科学的な切り口でお話しし、歯と心のつながり
についても言及します。インプラントの最新治療についても診て頂く
予定です。
試食会は、たきざわ農園さんの無農薬小麦を使った地粉うどんを試食
していただく予定です。そのほか、無農薬野菜と市販の野菜の味わい
の違いも比べていただく予定です。
ご希望の方はご連絡いただきご予約ください。 参加は無料です。
参加を機に、一人でも多くの方が気づきを得て、健康な生活を手に
入れていただければと思います。
是非、ご参加ください、お待ちしています。
こんにちは、辻本です。
梅雨というのにあまり雨が降らない日が続いています。
中途半端に曇っていると、自転車での通勤をどうしようか
毎朝、迷ってしまいます。
天気予報ではこれから梅雨明けにかけて雨が多くなるようです。
最近の異常気象、突然の大雨には気を付けてくださいね。
さて、先日2年ぶりに私が治療した方の検診を受け持つ機会が
ありました。
その方は、2年ほど前に交通事故にあわれ、むち打ち症と診断され
後遺症に苦しんでいました。一通りの検診時のチェックと歯石等の
除去を行った後、咬み合わせを診る前に姿勢をチェックしました。
すると。。。
首は右に倒れ、右肩が大きく下がっています。体幹(首から下、
腰から上)が左に曲がり、(つまりは背骨が左に曲がっています。)
骨盤も左上がりです。顔を見ると口角が左に上がっています。
つまり、下顎が左にずれているのです。
この2年の間に、整形外科に一年、その後整体、カイロ等に一年程
定期的に通っています。そうしないと吐き気を催すほど左の肩・首が
痛く、凝りを感じていたのです。
本人に大きな姿見の鏡で姿勢や顔の曲がっている状況を確認して
もらった後、当院でいつも行っている手順に従い咬み合わせを調整
しました。
調整が進むと、「ふー、えーー。」とため息ともとれる呼吸を繰
り返します。信じられないくらい、肩が軽くなって、痛みが消えた
といいます。一通りの調整が終わったところで、再び鏡の前に立って
もらいました。
姿勢が回復しています!肩は左右で、首がまっすぐになり、
体幹も首に対してまっすぐになっています。
左手の5本の指がずっとしびれていましたが、今は軽度に中指が
しびれている程度だといいます。首から肩の筋肉を貫いて出ている
腕神経の症状が消えたのです。
もちろん、左肩や首の張りや痛みも消えています。本人は目をしば
たかせて驚いています。
現在、一部の歯科医師の間では、この交通事故後のむち打ち症を
咬合治療で治療するという動きがあるようです。
整形外科でお決まりの期間治療してもほとんど改善しない症状の
改善に咬合治療が有効なのです。
今回の改善は、一つには咬ませるところをしっかり咬ませてある
当院の治療後のむち打ち症ですので、咬み合わせ調整のみで済んで
いると考えます。症状をとるにはいくつかのポイントを押さえて
おくことが必要と考えています。
みなさん、こんにちは。
丸橋全人歯科の海老澤です。
ここ2~3日は暑い日が続きますね。
熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
今回は、上顎前突の治療例をアップします。
上顎前突とは、平たく言うと「出っ歯」のことです。
上顎が前に出ているケースが多いですが、下顎の劣成長によって相対的に出っ歯に見えることもあります。
いずれにしても、抜歯が必要になることが多い歯列不正です。
左上(向かって右上)の歯列不が大きかったため、左上の第一小臼歯(前から数えて4番目の歯)を一本だけ抜歯し、左側をⅡ級咬合仕上がり(下顎遠心咬合)にしてあります。
通常、上の歯を抜いた場合、歯数を揃えて正常咬合を獲得するために下の歯も抜きますが、今回は最小限の抜歯としました。
特に、舌が大きい人は、抜歯をして歯列が小さくなることで舌の置き場が無くなり、体調不良を招くことがあるので、注意が必要ですね。
当院では、現時点で最も信頼性が高いシステムの一つである、ノーベルバイオケアー社の一連のガイドシステム(ソフトウエア、スキャナー、サージカルステント)を使用しています。
文献によると他メーカーのシステムの場合、インプラント治療では致命的とも言える数ミリ前後の誤差も報告されていますが、適応を考え、手順を手抜きなくきちんと行えば、ノーベルバイオケアー社のガイドシステムの誤差は0.3mm内外と言われており、当院でも全ての症例でそのような結果を得ています。
ガイド手術を行えば、正確に、安全に、そして低ストレスで手術を行うことができます。事前に仮歯を作成しておくことも可能で、即時荷重治療(手術当日に固定式の仮歯を取り付けて咬めるようにすること)も熟練すれば簡単に行うことが可能となります。
ガイド手術とは、患者さんのCTデータ、模型等のデータからパソコン上で装置(サージカルステント)を設計し、このデータをもとに、3Dプリンターで作成されたサージカルステントを使用してインプラントを埋入する手術方法です。
①外科手術時の負担軽減
外科的侵襲を最低限に抑える(痛み、出血、腫れ)
サージカルステント使用によるフラップレス手術
②計画通りのインプラント埋入
補綴物を考慮した理想的な埋入位置
骨、歯肉低下の防止と長期安定性の獲得
精密な計算を手術に反映できる
ガイド手術を行うとインプラントを安全に正確に埋入することが可能で、造骨が必要な例でも低侵襲で、ストレスを最小限にすることが可能な場合もあります。
ガイド手術を正確に行うためには、治療の読みや熟練が必要です。
骨がある場合には、フラップレス手術(歯茎を切らない手術)も可能で、この場合、翌日の腫れや痛みがほとんどありません。
サージカルステントを利用したフラップレス手術
©Nobel Biocareインプラント植立から仮歯の装着まで3時間程度
初診時、歯周病で骨が黒く溶けている。すべての歯が保存不可能。
手術直前の口腔内、下顎の歯が全くない状況。
サージカルステントを利用して、インプラントを4本植立した。
手術開始から3時間後、全く歯が無い状況から、4本のインプラント上に固定式の仮歯が装着された。これでごはんや煮物程度の物は食べられる。
手術から5か月後、最終的な歯を装着した。造骨を避けるため、治療の仕上がりが早い。
当院初診時のレントゲン。お体に持病があり、歯周病の歯を今後管理してゆくのは難しいとのことで、この後、動揺の激しい歯を他院ですべて抜歯。
他院で装着した総義歯と義歯を外した状況。手術直前の状況。
ガイド手術によって手術から3時間半で仮歯を装着したところ。悩ましい入れ歯から解放され、その日から普通の固さの食事は可能となる。
6本のインプラントに12本の歯を固定式で装着している。咬み合わせのバランスをとって、最終的な歯が装着された。下顎の歯の歯周病も咬合のバランスが改善されたため、良くなっている。