不正咬合とは悪い歯並びのことです。この不正咬合は大きく分けて4つに分類できます。
クラウディング(叢生)
【状態】顎が小さいために全ての歯が生えるスペースが不足し、その結果歯並びが凸凹になったもの。
【どのような問題が起こるか】
・歯並びのせいで歯磨きが難しく、虫歯や歯周病の原因となる
・噛み合わせが悪くなるため、顎偏位症を引き起こす
・見た目が悪いため、劣等感など精神的な負担となる
上顎前突
【状態】上顎の歯が下顎に対して極端に前に出てしまっている。俗に「出っ歯」と呼ばれる状態。
【どのような問題が起こるか】
・唇が閉じにくいため前歯の歯肉が乾燥しやすくなり、唾液による免疫機能が働かない
・抵抗力が下がり、歯周病になりやすくなる
・口呼吸の原因となる
・ぶつかったり転んだりしたときに、前歯を折ったり唇を傷つけたり、外傷を受けやすい
下顎前突(反対咬合)
【状態】上下の噛み合わせが正常とは反対になっている。一般的に「受け口」と呼ばれる状態。
【どのような問題が起こるか】
・噛みにくい
・発音しにくい
・審美性が悪いため、精神的な負担となる
オープンバイト(開咬)
【状態】奥歯で噛んでいても前歯が噛み合わない状態。
【どのような問題が起こるか】
・噛みにくい
・発音に問題が生じる
・口呼吸の原因となる
・審美性が悪いため、精神的な負担となる