生活習慣の変化や、食物が軟化して噛む回数も少なくなったために、現代人の顎の骨は段々と退化しています。
顎が退化することで歯並びが悪くなり、それによって虫歯や歯周病、顎偏位症やさまざまなお口の中のトラブルのきっかけとなります。最終的には歯列破壊、咬合破壊へとつながっていきます。そのような負のサイクルを断ち切るために、矯正治療は大きな力を発揮します。
顎の退化で起こる歯並びの問題
下記のような歯列は、顎の退化が原因です。矯正治療をして噛み合わせを整えることで、さまざまな身心の不具合が修正される可能性があります。
【V字型歯列弓】
歯列の前歯の部分がとがって奥歯の幅が狭くなり、歯列がV字を描いています。歯列の接触は深くて不安定。噛み合わせ不良による不快な身体症状を訴える人が多いです。
【ギター(G)型歯列弓】
小臼歯の部分が内側に倒れており、ギターのように途中がくびれた歯列。噛み合わせが著しく不安定。身心に問題を抱えた咬合不良の人が多いです。
【クラウディング】
顎が小さいために、歯が理想的に並ぶことできない状態です。噛み合わせも悪く、正常な位置で噛めないので顎偏位症を起こしがちです。歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病の原因にもなります。
【第2大臼歯の埋伏】
下顎が小さいために奥歯が手前の歯に引っかかって、正常に生えてくることができない状態です。