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歯周病を防ぐ・治す
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  はじめに−体全体の生命力と歯周病の関係
  歯周病をよく知ろう!!
 
まず、歯周病チェック!!
 
歯周病は、恐い病気
  歯周病の原因と対処法
 
細菌軍と免疫軍の戦争
 
歯周病になりやすい人
 
主な要因別歯周病の分類
  こうして防ぐ・治す歯周病
 
歯周病にならない健康食
    @ 主食は未精白のものを
    A 緑黄色野菜は毎食、摂る
    B 小魚・海草を毎日、摂る
    C 大豆とゴマを増やす
    D 砂糖・化学物質を避ける
 
効果の上がるブラッシング
    乳幼児のブラッシング
    小児のブラッシング
    小学生のブラッシング
    中学生〜成人のブラッシング
  おわりに−生き方次第で、病は遠のく

 

歯周病の進行過程
健康な歯肉
 歯肉の色は透明感のある濃いピンク色を示し、辺縁歯肉・付着歯肉・粘膜が3つの層にきれいに分かれている。 全身状態良好。
軽度の歯肉炎
 歯肉に炎症が起き始めた段階。辺縁歯肉だけが赤く腫れている。
進行した歯周病
 後退した歯肉は赤くぶよぶよに。押すと血と膿が出てくる状態。指でつまむと抜けそうなほど歯は動揺する。X線で見ると歯の端までえ骨が溶けている。

 

 かつて“歯槽膿漏”と呼ばれていた歯周病は、その名称のイメージから、歯ぐきが腫れて膿(うみ)が出てくる“歯ぐきの病気”と思われている人が多いのですが、実は歯ぐきの奥、歯を支え、固定している顎の骨−歯槽骨が溶けていく病気なのです。確かに、初期には、歯ぐきの一番上「辺縁歯肉」だけが腫れる症状(歯肉炎)が見られますが、進行とともに歯槽骨の吸収は進みます。

 ほとんどの歯周病は痛みなどの自覚症状がないままに静かに経過するため、歯がグラついておかしいと気づいた時は、もうかなり重症で、放っておけば歯はいずれ抜けてしまいます。ところが、“歯周病は誰でも罹る病気だから”、“年をとれば歯が抜けるのは当然、入れ歯も仕方ない”という、歯を失うことについて安易に考えている人が多いのではないでしょうか。これはとんでもないことで、たった1本の歯が全身の健康を大きく左右するといっても過言ではないのです。

 
 歯周病が進行すると…  

 

@ 正常な歯周組織

 歯根全体が歯槽骨でしっかりと維持されている。

 

A 歯周病初期

 歯槽骨表面の硬い緻密骨層が吸収し、骨の表面がデコボコしている。

 

B 高度に進行した歯周病

 歯槽骨が溶けて、歯根の半分以上が露出し、歯を支持できない。

 

 歯を失うと、脳の働き、特に記憶力が低下します。脳が活性化するには、常に新鮮な血液が巡っていなければなりませんが、心臓から上に血液が送られには、重力に反するために抵抗が大きくなります。そこで下顎と上顎の接合部で毛細血管が集まっている血管叢が血液輸送の中継点となって、噛むと血液が汲み上げられて脳に送られる仕組みとなっているのです。歯を失うと噛む力が低下しますから、脳への血流も悪くなると考えられます。

 また、歯が1本でも抜けると隙間を埋めようと他の歯が動き、歯列が乱れて咬み合わせが狂い、肩こり、眼精疲労、腰痛、頭痛など、様々な全身症状を誘発します。

 ほか、歯が抜けて噛む回数が減ると骨粗鬆症が進むこともわかっています。当院でも、患者さんの骨密度を計測しているのですが、骨密度が非常に高い人では歯周病になってない人が46%もいるのに対し、骨密度の低い人ではたった12%しか認められません。

 さらに、歯が抜ける抜けないにかかわらず、歯周病が原因で重い全身疾患を引き起こすことがあります。歯周病の病巣から細菌がまき散らされ、心臓や腎臓に感染し、心内膜炎や糸球体腎炎などの感染症が起きるのです。

 しかし、歯周病が最も恐ろしいのは、歯周病が起きた背後に、全身の様々な疾患が隠れているという点なのです。頭痛、便秘、不眠、冷え性といった症状から、動脈硬化、肝硬変、糖尿病、腎臓疾患、貧血まで実に多岐にわたります。つまり、歯周病−骨が溶けるような人は全身的にも病んでいる、病んでいるから骨が溶ける“歯周病は極めて悪い状態にある身体の赤信号である”、といえるのです。
 それはなぜ、全身の健康状態と歯がつながってゆくのか。歯周病のメカニズムについてお話します。

 


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