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私は持病もなく、健康だと思っていた。しかし、ひどい肩こりと疲れ、寝起きの悪さで体はだるく一日中寝込むことも多かった。そこで玄米食を実践。だが、よく噛めない。そんな時、丸橋先生の著書『歯・良い治療・悪い治療の見分け方』を読み、私の治療した歯の不良性を納得。丸橋先生に診ていただくことにした。
初診で「矯正が必要です」と言われ、軽い治療を考えていた私は、とても驚いた。たしかに小学3、4年生ころから歯並びは悪くなった。でも、前歯の上下8本はきれいに並んでいたので、気にしていなかったのだ。その日のうちに咬合調整。そして指示どおり体を動し、驚いた。肩こりが消え、子ど
もの時から硬かった体が柔らかく軽くなっていたからだ。
しかし、一番の驚きは心が軽くなったこと。小学4年生のころから抱いていた自殺願望。自己嫌悪・自信のなさ・自分の価値の低さへの悩み・過去に対するうらみ・グチ…。未来は恐れと不安に満ちていた。それがスッと消え、何もない空っぼのさわやかな心になっていたのだ。私に矯正の決心をさせたのは、この心の変化だった。
2、3回の通院で体は楽になった。だが、心は大半が暗く重い日々を過ごした。治療後2、3日は静かで穏やかで生きていることが嬉しく爽やかな気分。あとは取り替えたような重い心に戻るという具合。
それにしても一体なぜ、体の硬さ・肩こり・疲労・姿勢・数々の病気・心の動きまでもが、咬み合わせの影響を受けるのだろう。なぜ、心の在り方までもが変わるのだろうか。
初診から2年半。ようやく下の矯正装置がはずされた。今までになく気分の良い日が続いている。 これまで、いろいろなことがあった。
装置が壊れたり、咬み合わせの具合が悪くなったり−。遠方通院ゆえ、少々不安にもなった。治療期間が延びた時も「うまくいってないのだろうか。一生このままなんだろうか。もうやめたい」と思った。
さまざまな不安を抱えながらも「必ずよくなる」と確信を持ち続けられたのは、丸橋先生の度重なる励ましと、裕子先生の優しく温かいお人柄ゆえだった。そして矯正治療直後の心身の変化の、あの素晴らしさである。矯正が終われば「あの爽快な日々が続くのだ」と何度も自分に言い聞かせた。
私の矯正もゴールが見えてきた。矯正は時間がかかる。過ぎてしまえば短く感じられる年月も、その時々には果てしなく遠く思えた。けれど本来の自分をとり戻したようで、あらためて「矯正して良かった」と思っている。
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