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春秋社刊 定価(本体1,800円+税)
人間の全体と部分、形と質を見透す
卓越した診断力と医療技術。
自らの健康観を確立して
本来の生命力が
全開になった患者たち。
歯科を出発点に
西洋医学の王道を復興し、
新たに展開させた
全人医学の理論・思想の全貌。
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歯科医師は、全人的治癒像という素晴らしい成果を、容易に達成できる立場にいる。歯周病やウ蝕を根本的に治し、予防するという限局された仕事に止まらず、体力が向上し、疲れにくくなり、風邪も引かず、アレルギーや貧血症、高血圧、糖尿病、水虫や不妊症まで治り、気力充実して生きられるようになる健康状態をも実現できるのである。膠原病が治り、精神科の管理から開放され、完全に社会復帰する例もある。
私は、歯科医師は素晴らしい可能性を秘めた仕事であると信じている。しかし、歯科医療の現実は、そのような達成可能な目標から、あまりにも遠く離れている。政治臭主導の殺伐たる雰囲気に支配され、歯科医療に向かう理想や情熱が語られる場面もほとんど見ない。そして治療の結果は決してほめられたものではない。患者から、歯科医師が尊敬を得られないのは、残念ながら仕方ない結果である。
歴史に残る偉大な科学者や医学者を研究してみると、私は明らかな特徴に気づく。彼らは、偉大な哲学を持ち、偉大な思想家でもあるのである。彼らは科学者であり、医学者である前に、まず成熟した人間なのである。彼らに偉大な仕事をさせたのは、どうもその思想になると考えざるを得ないのである。…
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「はじめに」より
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| 単なる精神論や道徳ではない「人間らしさ」の認識が、何よりも必要不可欠である。そして人間らしく生きるとは何かということを発見した深い認識に支えられた生命観、健康観を持ち、それに裏づけられた日常生活があり、その結果として全身的に、その個人が有する可能性の範囲で最良の状態にある、最も安定した健康状態の達成を、全人的治癒と呼ぶのである。 |
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(本書より)
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| 「全人的治癒への道」 目次 |
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改訂版の序 i |
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はじめに v |
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【序章】 全人医療はここまでできる 3 |
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クレバスに陥った現代医学観 4
増加する退化病、コンプロマイズド・ホストへの対応 7
全人医療はここまでできる 10 |
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【第1章】 全人的治癒とは何か 15 |
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治らない歯周病が教えたもの 16
身体の一部のみの健康状態が良好という状態はない 19
病みたい体から生きたい体へ 26
全人的治癒とは何か 31
全人的治癒の具体例 32
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【第2章】 全人的治癒を考える生態学の視点 49 |
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人間をどう評価するか 51
自然生態学的評価 55
食生態型と自然生態学的評価 59
社会生態学的評価 68
労働の変質とその影響 74
都市型食生態の問題点 76
認識の評価と深化 83
原初の願いの再発見-医師としてできること 85
真の目的に向かう力 86
私の「癒しのトポス」 90
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【第3章】 哲学なき科学を越えて 95 |
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哲学を否定する科学者への驚き 96
合理的全人医療を築いたヒポクラテス 100
ヒポクラテスの科学・芸術・自然観 103
科学者の存在意義を決定するもの 113
二元論を越えて 126 |
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【第4章】 優れた臨床家の条件 135 |
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臨床を愛することは患者を愛すること 136
広い視野と深い洞察 140
まじめな医療を支えるもの 144
研修の楽しみ 150 |
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【第5章】 歯科医療の荒廃を越えて 153
−再生への道を探る− |
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歯科医療は荒廃しているか 154
保険制度と歯科医師会の体質 156
時代の変化への対応は可能か 159
再生への長い道程 162
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【第6章】 本質へのまなざし 167 |
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本質を見る目 168
移ろう焦点なき目 176
見えないものを見る目 179
文学と生態学の出会い 199 |
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【終章】 癒しの感性 207 |
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解けた謎208
感性とは 213
癒しの感性 216
感性を育てるもの 219
感性を育てる教育と環境 222
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終わりに 227 |