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なぜ治療した歯からダメになり、結局抜歯することになるのか。これは大多数の患者さんが素朴に、根強く抱いている疑問です。しかし、現在、一般的に歯をダメにするような粗悪な治療が広く行われていることは、残念ながら事実なのです。治療した歯からなぜダメになるのか、患者さんがそう感ずるのは当然な現状と言わざるを得ません。本書はそのような国民の疑問に、技術面、制度面から明確に答えようとするものです。歯科医療は国民のためのものであり、公益に徹しなければならないという立場から、私自身歯科医師の一人であり、言いにくい部分も当然ありますが、すべてをありのままに明らかにしたいと思います。
填めた歯がなぜ再びムシバになるのか。神経を抜いて治療した歯がなぜ腫れるのか。被せた歯がなぜ内側から腐ってダメになるのか。歯を填めたり被せたりするとなぜ肩こりや頭痛、腰痛が出現するのか。保険外の治療をすすめられ大金をかけたのに、なぜダメになるのか。このような事実に、患者さんが納得できないのは当然です。
歯科治療では、治療が補綴物(ほてつぶつ)などのモノとして残る場合が多いので、素人の患者さんでもある程度勉強すれば自分が受けている治療の質を見分けることは可能です。
本書はそのための手引きとして、写真を多用し、本音でありのままに解説し、わかりやすく答えたいと思います。そして写真や図解、解説を見れば、はを助ける良い治療と歯をこわす悪い治療が一目で見分けられるようにしたいと思います。受診している歯科医にききにくいことも本書ですぐわかっていただけるように書きました。粗悪な医師や治療から身を守るためにぜひ役立てていただきたいと思います。…
(「はじめに」より)
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