CONTENTS>>  TopPage診療科目と設備ご案内図良い歯の会・丸橋ファミリー歯科新聞「いのち」丸橋賢・丸橋全人歯科の本


  丸橋賢・丸橋全人歯科の本
 
 
農文協刊 1400円(税込)

 歯周病のタイプを口腔内不潔型、貧血・低血圧型、動脈硬化型、糖尿病型、食生活由来型等に分け各タイプ別の治療方針を徹底紹介しています。抜くしかないと言われた患者さんたちも続々治り、持病もよくなるなど歯から全身を治します。

 
 歯がぐらぐら動揺して、歯周病だと診断され、歯科医から抜くと言われても、簡単にあきらめないで!と、私は強く訴えたいと思います。絶対にあきらめないで!とすら言いたいのです。抜いた歯は二度と生えてきません。それに自分の歯の方が義歯よりずっと良いのですから、抜く前に助かる道、治る道を探す努力をして欲しいのです。…
(「あきらめないで!もう抜くしかないと言われても −序に変えて−」より)
 

 それでは、なぜ従来の歯周病学の診断では抜歯と考えられていた歯も治り得るのか、なぜ従来の考え方と治療法だけでは治らなかったのか、簡単にお話ししておきます。この点を十分に理解しておいていただきたいと思います。
 従来、歯周病治療は口の中のみを見て、口の中だけを対象に、ブラッシングをしたり手術をしたり、補綴(ほてつ)といって歯に金冠を被せたり連結したり、いわば技術的治療のみを行ってきました。、歯周組織も含め、生体の自然治癒力、生命力の状態を見ようともせず、したがって、自然治癒力増強のためのテコ入れなどまったく行わないまま治療をしていたわけです。私の経験では歯周病の多くは、歯周組織、生体が病みたい状態、死にたい状態となっています。 …
(「あきらめないで!もう抜くしかないと言われても −序に変えて−」より)

 
半信半疑、28歳総入れ歯の危機から生還〔食事由来型〕
写真L
成長期から食生活が混乱していると、ほとんどがこうなる。28歳・男性。ビジネスマンであるが、すべての歯がぐらぐらし、歯肉は暗赤色にぶよぶよしている。

 まず写真Lをご覧下さい。Aさんが初診で来院した時の口腔内の写真です。28歳という若さからは考えられないほど、歯肉は死んだような色をしています。全体的にぶよっと腫れ、暗赤色を呈しています。もちろん辺縁歯肉、付着歯肉、粘膜の境界は認められません。あちこちに瘻孔(ろうこう)と言って、歯周組織内にたまった膿が流れ出る穴が、噴火口のようにあいています。少し触れたり、エアーを吹きかけるだけでも血や膿がにじみ出てきます。もちろんすべての歯が風にそよぐ葦のように動揺し、エアーをかけると揺れます。まず、物を噛む役には立たないでしょう。
 歯石が歯根に付着しているのが見え、プラークも残っていますが、ブラッシング(プラークコントロール)が極端に悪いほうでもありません。…

 Aさんは痩せて蒼白く、皮膚に艶がありません。下痢ぎみで、いつも胃腸の具合が悪いと訴えています。顔や爪の色艶、体型、歯肉の特徴などから、食生活由来型だなとすぐにわかります。

写真N
写真L、28歳・男性のX線写真。成長期から長期の食事混乱があり、この若さで、全歯にわたり、歯根先端まで歯槽骨が消失している。

 写真Nは、Aさんの初診時のX線写真です。外観から想像する以上に、全体的に歯槽骨の吸収が進行していて、とくに上顎などは歯根先端付近、何本かの歯では歯根先端よりさらに先のほうまで骨が溶け、黒く映っています。骨の写り方が全体に黒いことは、骨全体の石灰化が悪いことを物語っています。

 Aさんはこれまで何人もの歯科医にかかり、匙を投げられてきたようですが、一般的には現在、とくにこの上顎などは間違いなく総入れ歯にされる状態です。

表17  Aさん 28歳・男性の初診時の食事内容
(1990.8.11)学生生活からビジネスマンへと長期にわたり、食生活の混乱がつづいている。

 ・主食……白米、菓子パン
 ・小魚……週に2回ぐらい
 ・海藻……週に3回くらい
 ・野菜……外食の野菜炒めやサラダで毎日
 ・肉………毎日1〜2回(野菜炒めで)
 ・魚………週に1回くらい
 ・卵………毎日1〜2個
 ・牛乳……1日300〜400cc
 ・嗜好品…コーヒーを毎日1〜2杯
       缶コーヒー毎日2本、ビール1l
       タバコ2年前まで40本
 ※大学時代食生活混乱
   (朝)食べない
   (昼)学食、外食〈油物〉、たべない時もある
   (夜)外食、コーラや缶コーヒー毎日2本
      夜食にインスタントラーメン

 Aさんの初診時の食事を問診し、その要点をまとめたものが表17です。現代の若い学生やビジネスマンに多い食生活の典型です。朝食は食べないことが多く、昼は外食、夜も外食か、家で食べてもインスタントのもの。成長期や体の充実期にこのような食生活を送ると、骨の石灰化はきわめて悪く、成長期食事混乱型の歯周病になりやすくなります。Aさんのように若くして劇的な進行をし、老人よりも骨が破壊された惨状を呈してしまうのです。
表18  Aさんの初診時の体調 (1990.8.11)

 ・肩こり
 ・下痢しやすい
 ・以前は風邪をよくひいた
 ・最近、視力が急に悪くなった (左右0.3)
 ・血圧95/70oHg
 ・身長168p、体重51s

 Aさんの初診時の体調をまとめると表18になります。生命力が明らかに低下し、虚弱状態となっていることがわかります。若いのに肩こりし、下痢しやすく、よく風邪をひいて寝込み、視力が急に低下し、血圧は90/70o/Hgしかありません。このような生命力の低下状況があって歯周病も急激に進行するわけですが、Aさんの生命力の低下には食生活の脱線が大きな原因になっています。
……

「新しい歯周病の治し方」P.175 半信半疑、28歳総入れ歯の危機から生還〔食事由来型〕 より

 [ 丸橋歯科全人歯科・ホーム] [良い歯の会] [地図・電話] [新聞「いのち」] [丸橋賢・丸橋全人歯科の本]

Copyright (C) 2004 Maruhashi Whole Person Dentistry All Rights Reserved